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ホームドラマ/新堂冬樹
お嫁さん常務です。
おはようございます

※ネタバレ注意

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ホームドラマ
新堂冬樹
河出文庫

新堂冬樹さんの本って初めて読んだのですが、最初から面白いと思う本に出逢えて良かった~!
実は他の人が書いているこの本を読んだレビューを見たら無性に読みたくて読みたくて。
レビューを読み終わってからすぐ本屋さんへ走りました。

「団欒」 「賢母」 「邪」 「嫉」 の四編が収録されています。

「団欒」
「この家の家族団欒と平和のカギは僕が握っている」
そう思っている男は今日も裏の顔を隠して暮らす。
この男、私、知ってる!
知っている人が出ている!
とつい興奮して読んでしまいました。
他の登場人物や家族構成でピンと来ました。
この人、こんなこと思って暮らしてそうだな~って妙に納得。

「賢母」
こちらも私の知っているあの人が物語の主人公になっていました。
「団欒」出てくる男とこの人、なんてストレスにまみれた生活をしているのだろうとにわかに可哀そうになるが…
この人だっていつもすました顔して家族のために働いているけど、旦那の事あんな風に思っているのかと思ったら、旦那がちょっと可哀そうかな。
旦那だって好きであんな容姿になったわけではないとは思うの。
でもこっちの物語はちょっとリアリティーにかける気がします。
他の人のレビューでも言っていたけど、この人、家族に内緒で家を抜け出したりできないもの。

「邪」
先の2編とは全く関係のない話で、上司にいつも怒られて、妻や子供に虐げられているサラリーマンのお父さんのお話。
お父さん、家族のために会社のために一生懸命働いているだけにちょっとかわいそうだなぁと思ってしまいました。
屋上から飛び降りようとしている自殺志願者を見かけ、その野次馬の一人になってしまったお父さん。
目が離せなくなって会社の打ち合わせの約束をブッチしそうになっている。
その自殺志願者もサラリーマン。
きっと、お父さんは自殺志願者の彼に感情移入してしまったのかもしれません。

「嫉」
江川啓輔さんはは純粋に奥さんを愛していたのだろうな、周りを見わたせなくなるくらい。
皆が求める自分を演じて生きていくのって疲れますよね。
私なんかは家庭では色んなことをさらけ出しているので何も窮屈な思いもしていませんが、外ではある程度自分が作った自分を演じています。
家族で商売やっているっていうのも大きく関係してるし、やっぱり協調性というか常識的なという部分は捨てきれません。
江川啓輔さんは娘の家庭教師できた若い男と妻との関係で嫉妬し家庭教師をねたみます。
そして、自分も知らなかった一面というか、裏の顔が浮き彫りになってきてとんでもない結末を迎えることになるのです。
読み終わってものすごく嫌な気持ちになる「イヤミス」だと、私は思います。

日常の裏の部分が垣間見える一冊でした。
読み終わって、もっと外の世界ではうまくやらないといけないんだなーとか人のふり見てわがふり直せじゃないけど、ちょっと考えちゃったな。



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[2014/11/11 11:59] 小説 | コメント(0) | @
四月一日亭ものがたり/加藤元
お嫁さん常務です。
こんにちは

※ネタバレ注意

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四月一日亭ものがたり
加藤元
ポプラ文庫

帯の文句「いちばん美味しくて、哀しい時代の物語」というのに惹かれて買いました。
朝ドラでも最近は明治時代~昭和と戦争の時代の物語が多く、大正時代は私も好きな時代の一つです。
大正時代って、華やかででも儚くて帯の通り哀しい時代という印象。
外国の新しい物がどんどん入って来て和洋がおりなした時代。
この本はそんな時代の人たちの物語です。

四月一日と書いてわたぬきとよみます。
四つのお話が収録されています。

第一章 チキンカトレット
第二章 アイスクリーム
第三章 ホワイトライス
第四章 オムレット

第一章で僕こと杜夫は徴兵され西岡二年兵殿と出会います。
西岡二年兵殿から頼まれごとをして杜夫は一人の女性と出会います。
それがあやめさん。
あやめさんは遊女でものすごく不幸な生い立ちの女性です。
でも多分いつもニコニコしていて、自分を好きになってしまう男の人を好きになってしまいいつも男に振り回されたりしているような女性です。

私はあやめさんって好きだな。
なんだかバカ正直でいつもバカばかり見ているのだろうけど、なんだか放っておけない。
きっと杜夫もそんな気持ちになって、あやめさんに恋をしたんだろうな。

杜夫とあやめさんは西岡二年兵殿に教えてもらった四月一日亭で食事をします。
四月一日亭は洋食屋です。
二人はチキンカットレットを食べました。
でもあやめさんは急に杜夫の前から姿を消してしまいます。

第二章は四月一日亭の店主雄策さんと後の奥さんとなるセリちゃんのお話。
四月一日亭に雄策さんと一緒に暮らす桐子という少女が出てくるのですが、ちょっと虚言癖があって鼻つまみものな少女なのです。
裕策さんとはいとこ同士なのに婚約者と言ってみたり、華族のお嬢様だと言ってみたり。
セリちゃんと桐子は幼馴染として育っていく。
桐子の人生とセリちゃんの人生が交差してるお話です。

桐子って寂しい子だったのだと思う。
いつも桐子の桐子だけの世界があって、突拍子もないことを思いついてセリちゃんはいつも巻きこまれてとばっちりを受けるんだろうけど。
その桐子だけの世界ってなんだか揺るぎないものなのね。
それが桐子を支えているんだなと思いました。

第三章は西岡二年兵殿の生い立ちのお話。
お母さんとの思い出の店、四月一日亭。
大人になっても四月一日亭に食事にきて横暴な態度をとっている。
西岡二年兵殿は本当は優しい人なんだけど、不器用でいつも悪ぶってる。
桐子とおんなじで西岡二年兵殿もまた、寂しい人だったんだと思います。
母と西岡二年兵殿が四月一日亭で食事をしたあと、母は西岡二年兵殿を置いて旅立ちます。
そして実は二章に登場する桐子と西岡二年兵殿はだいぶ昔に知り合っていたのです。

第四章は四月一日亭で働く後藤平太とおじいさんのお話。
関東大震災に見舞われて半倒壊してしまった四月一日亭。
店主の雄策さんも奥さんのセリちゃんも一緒に働く平太もなんとか無事でした。
平太の心配は露店商をしている祖父のこと。
もしかしたら建物に潰されているんじゃないかとか、すごく心配だったと思う。
平太とおじいちゃん、おじいちゃんと西島二年兵殿。
震災の混乱の中で浮かび上がる事実。

それはなんだか哀しくて、でも美しくて、読み終わって心がぎゅっと掴まれるような感じがしました。
杜夫もあやめさんも、西島二年兵殿も桐子もセリちゃんも平太も、四月一日亭でみんなつながっています。
どこかかしらで出会っているみんなの人生がちゃんとあって。
私は四月一日亭の隅っこで傍観している気分になりました。

あぁ、私も四月一日亭の常連になって、チキンカットレット、食べてみたいな。



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[2014/10/07 19:06] 小説 | コメント(0) | @
からくさ図書館来客簿[第二集] /仲町六絵
お嫁さん常務です。
おばんです。

※ネタバレ注意

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からくさ図書館来客簿[第二集]
~冥官・小野篁と陽春の道なしたち~
仲町六絵
メディアワークス文庫

先日読んだからくさ図書館来客簿~冥官・小野篁と優しい道なしたち~の第二集が発売されて、さっそく買って読みました。

リボンと人力車
小猿の宝物
瑞垣
鳥めずる若君

の四話が収録されていました。
どの話も良いのですが、私は「小猿の宝物」と「鳥めずる若君」が好きです。

小猿の宝物はお香にまつわるお話で、小猿は道なしなんです。
この小猿は天下人、織田信長に仕えた小姓でお香を聞く力に長けていたのだそうです。
老舗の香木店の娘の曜子は色々な事情から匂いが分からないのですが、その曜子に小猿はつきまとう。
お香を「聞く」というのは初耳で全然知らなかったので、どこかでお香の聞く機会があったら
「お香は聞くものですよね」
と知ったかぶりしてみよう。

鳥めずる若君は、最後は本当に感動したな。
現代の鳥類学者と、古から鳥を観察してきた道なしが交わる話。
鴨川にユリカモメが来る理由を現代の鳥類学者は考えているのだが、なかなかわからない。
そこで古から鳥を観察してきた道なしに出会い色々と話をする。
冥官の篁が古から鳥を観察してきた道なしを天道に送る時、ちょっと心がほっこりしました。
私は鳥ってあまり好きじゃなくて、むしろ嫌いな方です。
目がね、目が怖いんです。
でもユリカモメ、ちょっと見てみたいかなって。
東京にもモノレールのユリカモメ走っているし、ちょっとなじみの深い鳥の名前だったので。

まだ第二集が出て間もないですが、第三集が早く読みたい!
篁と時子の関係も気になるし、時子の力が増していくのも期待しているので。



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[2014/09/24 18:20] 小説 | コメント(0) | @
からくさ図書館来客簿~冥官・小野篁と優しい道なしたち~/仲町六絵
お嫁さん常務です。
こんにちは(」・ω・)

※ネタバレ注意

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からくさ図書館来客簿~冥官・小野篁と優しい道なしたち~
仲町六絵
メディアワークス文庫
610円+税

「図書館」という言葉に惹かれて手にとった本でした。

この本には道なしという幽霊というか、生前この世に未練を残した人の魂が登場します。
京都の一角に佇むからくさ図書館の館長である冥官・小野篁と見習い冥官・時子がその道なしを天道に返すというお話です。
小野篁は歴史上の人物で平安時代前期の公卿です。
逸話としては夜な夜な井戸を通り地獄に通い、閻魔の補佐をしていたというのが有名です。
その逸話が生かされた物語です。

桜守、うまし国、葵祭、迎え鐘、と題された4話が楽しめます。
私個人としては迎え鐘という話が好きかな。

先日からくさ図書館来客簿の2巻が発売され、早速買いました!
今読んでいる本を読み終わったら、読んでみます。



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[2014/09/22 17:57] 小説 | コメント(0) | @
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