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Nのために/湊かなえ
お嫁さん常務です。
おばんです

※ネタバレ注意

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Nのために
湊かなえ
双葉文庫

湊かなえさんの作品は好きでだいたい読んでいます。
Nのためにはテレビでドラマになると決まって書店にたくさん並んでいたので読んでみようと手に取りました。
今はドラマも放送中なのでドラマも見ています。

私はどちらかというと原作の方が好き。
ドラマになると原作にない部分があったり、面白おかしくなるように作りが変わるのですよね。
それはそれで面白いし、セカンドストリーだなぁと思いながら見ています。

第一章は四人の「N」、西崎さん、杉下希美、安藤望、成瀬慎二の証言になっています。
東京のとあるマンションで金持ちの夫婦が殺されその場に居合わせた四人。
みんな自分の「N」を守るための証言だったのです。

成瀬君以外の3人は「野バラ荘」というオンボロアパートの住人。
台風の日に仲良くなった。
希美と成瀬君は同じ島の出身でつながっている。

もともとは野バラ荘界隈が開発されるという案があって不動産屋が野バラ荘を狙っていて、それを知った3人が野バラ荘を守るために奔走する話なのです。
そして出逢った金持ち夫婦。
それがどういったわけか、夫婦は殺されてしまうのです。

私は西崎さんが好きだな。
彼は大学の法学部に身を置いているのですが、小説家になりたくて日々部屋にこもり物語を書いているのです。
彼の書いた「灼熱バード」という物語は切ないはなしだったな。
彼は幼いころ母親に虐待されていて、それがもとになっている物語なんですよね。
原作の西崎さんはものすごく儚い雰囲気の人。
その儚げな感じが母性本能をくすぐるんだよな。
殺された夫婦の妻の奈央子と西崎さんは出会ってしまう。
奈央子は夫に暴力を振るわれているけど、夫の事を愛しているのです。
それが子供の頃の西崎さんと重なって、西崎さんは奈央子を守りたいと思ったのです。

希美は父親が愛人と一緒に暮らしたいからと言って母親と弟と一緒に家を追い出された。
そのエピソードの時(ドラマでも)えー!身勝手な父親!と心の底から思いましたよ。
可哀そうだとは思うけど、母親に原因があってちょっと納得。
おかげで希美はものすごい野心家に育つのです。
野望をノートに書いたり話したりしてどんどん叶えていく姿がたくましいな。
私は希美は好きじゃない。
嫌いとは言わないけど、好きじゃない。
ねっちこい女だから。

でも希美が思う究極の愛が「罪の共有」って言うのは共感できる。
かばうとか身代わりになるとかではなく、共有。
すごく難しいけどね、どうしたら共有になるのか分からないけど。
希美が成瀬君と共有した罪は重いけど、半分にすることで二人とも生きてるんだなって思いました。

読んでいくうちに4人の人生がすんなり自分の中に入ってきて、私も野バラ荘に住んでいたのかと思った(笑)
台風の日に安藤の部屋に避難して、西崎さんと希美と安藤と一緒にお酒飲んじゃったりしてるのかと。

ドラマでは駐在さんが奥さんのために事件を嗅ぎまわっているのですが、その代わりに私はその一人一人の告白を聞いている係りなのかと思って読みました。



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[2014/11/15 03:44] ミステリー小説 | コメント(0) | @
長い腕/川崎草志
お嫁さん常務です。
おばんです

※ネタバレ注意

nagaiude.jpg
長い腕
川崎草志
角川文庫

先日行った馴染みの本屋さんの新刊コーナーに「弔い花」という本が売っていて気になって裏表紙を見てみたらシリーズ化してる!
三部作になっていて、第一作目がこの「長い腕」

表紙の絵の通り、「歪み」が関係している内容でした。
家の歪み、人の歪み、歪みって恐ろしいな!と思いました。。

主人公の島汐路(しま しおじ)が勤める会社の同僚が転落死。
故郷の中学で女学生が同級生を猟銃で射殺など衝撃的な出来事が起こる。
その謎を追い故郷に帰った彼女は事件について調べていきます。

汐路は東京のゲーム会社で働いていて、私の心象ではすごくクールでサバサバした女子って感じがします。
会社というコミュニティに属しているにもかかわらず、誰にとらわれることなくひょうひょうと生きているイメージ。
性格がキツくてどこかとっつきにくいというか。
でも私、こういう子と友だちになりたいなぁ~。
女子って付き合いとか面倒くさいけど、汐路とだったら価値観が合うかもしれない。

そんな汐路が今回の事件の真相を追う中で(多分)唯一心を許したのは同僚の石丸圭一。
この石丸さんって人がまた、柔和な雰囲気の人なイメージなんですよね。
イケメンだけど無頓着。
会社の女子の熱い視線を浴びている石丸さん。

この二人の関係も読みどころです。

(もちろん架空の人物ですが)江戸時代の凄腕の大工が出て来て、建築に関する表記も少し出てきます。
私の仕事柄、「あるある」「そうそう」と建築あるあるみたいな感覚で読めた箇所もあり、面白かったです。
私の旦那さんは工務店をやっていて、私も一緒にお仕事をしているんです。

この江戸時代の凄腕の大工「敬次郎」と「ケイジロウ」を名乗る謎の人物、そして汐路の故郷の女学生と敬次郎の作の歪んだ家とがつながって事件が紐解かれていきます。

この小説がドラマ化するなら、石丸さんは西島秀俊さんがいいな。




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[2014/09/29 23:59] ミステリー小説 | コメント(0) | @
花工房ノンノの秘密 / 深津十一
お嫁さん常務です。
おばんです

※ネタバレ注意



花工房ノンノの秘密 死をささやく青い花
深津十一
宝島社文庫

このミス大賞で優秀賞を受賞し、デビュー後の第一作目の作品と言うこと、「死をささやく青い花」というサブタイトルに惹かれて読みました。

この物語にはサブタイトルにあるように「青い花」がキーワードです。
変化朝顔の「青林風鍬形爪龍葉白総管弁流星獅子牡丹」という花が登場します。
読み方、わかりますか?
「あお りんぷう くわがた つめりょう は しろ そう かんべん りゅうせい しし ぼたん」
と読みます。
変化朝顔の形状や色などを名前に表したそうです。
変化朝顔自体知らなかったし、この長い名前の朝顔をネットで調べてみたら、朝顔に見えないけど美しい花でした。
ちょっと育ててみたいかも!
来年の夏は変化朝顔の栽培かな。

主人公のジュンペイは子供の頃に臨死体験を持つ青年で、アルバイト先である「花工房ノンノ」の忘年会で臨死体験の話をする。
同僚の細井さん(女子)はジュンペイと二人きりになった時にジュンペイが体験した臨死体験の話に似た動画があると話す。

その動画をめぐりジュンペイの臨死体験の謎が解けていくという話。

物語の中で花工房ノンノの店主の娘の絵理子さん純粋に花が好きという気持ちで花屋を手伝ってきたが、経営のことを考えるようになり、花屋にとって花は商品なのだと強く思うようになったと告白するシーンがあります。
特に切花については綺麗だねと眺めるために花の生殖を断ち切っていることについて思い悩んでいるのだとジュンペイに話ていました。
絵理子さんはこのことでかなり葛藤していて、絵理子さんは本当にお花が好きなんだなぁと感じるシーンでした。
私も絵理子さんのような花屋さんからお花を買いたいなぁと思いました。

読書中にムラサキシャチホコという擬態のうまい蛾のことを知れたし、変化朝顔というものがあることもしれました。
臨死体験や、死のその先にある世界についても自分でも考えを巡らせたりしました。

純粋に、面白い物語でした。



[2014/09/21 17:41] ミステリー小説 | コメント(0) | @
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